政治の堕落から来る行政の堕落
連日、森友学園を巡るニュースが流れている。
誰が考えてもこのめちゃくちゃな要求に日本の官僚組織がOKを出す為には、政治の、それも政権中枢の声が掛からなければ有り得ないというのは常識である。
権力が腐敗するという言葉があるが、日本の政治がこれほど腐敗にまみれているのも権力をチェックすべき野党の存在が希薄だという事に尽きる。
日本の自民党一強体制、しかも党の中でも総理大臣候補がいないという権力の現首相への集中の中では、総理本人が一切関わっていなくとも、これを悪用して行政をおとす事は出来る。
普通の行政官にとって安倍総理夫人の名前が出るだけでも、その裏には総理の影がちらつくのであり、この権力に今、逆らおうとする官僚など、政治家ですら意見も言えない状況の中ではあるはずもない。
従って誰かが総理の名を使って、森友学園の要求をあたかも総理が応援しているかのように行政に伝えるだけで物事が決定されるほど権力の集中と腐敗が進んでしまった。
こうした問題が今後起こらないようにするためにも、今の情けない野党を激励したところで、政治が動くはずもなく、政権交代がいつでも起こる大野党をつくり上げなければならない。
まさに自民党に代わって日本国民を幸せにする新たな政党の立ち上げこそ、日本の腐敗した現状を打開する大きな手だてとなる事は間違いない。
その自民党及び情けない多くの政党との大きな政策の違いはただ一つ「対米自立」この日本の国益をきちっと実現できる政党を今こそ立ち上げなければならない。