活動報告

2018/03/08

【レポート】3月7日(水)金子勝さんを迎えて月例勉強会を開催しました

 

昨日も月例の昼食勉強会を開催させていただきました。
講師は経済学者で慶應義塾大学経済学部教授の金子勝さんで、テーマは「日本経済の今後の課題」。
金子さんは、現政権の経済政策全般に関して様々な角度から分析を行い、その成果や今後の見通しに対しては総じて厳しい評価をされていますが、今回の勉強会においても改めて現在の日本経済がいかに深刻な状況にあるかをご説明いただきました。
前半は、現在日銀が行っているいわゆる異次元の金融緩和策についての批評で、現状もはや自転車操業のネズミ講状態であるとし、止めれば債務超過に陥るため、国が破たんするまでは続けざるをえない状況にあると指摘されました。これは経団連を中心とした既存の産業界や、金融資本主義が主流となったアメリカからの要望通りに政策を行った結果であり、企業の内部留保と海外への投機マネーが増加しただけで、設備投資や新産業の育成などの経済成長策には結びついてないとの事です。それにも関わらず、黒田総裁の続投とアベノミクスの継続を決めた安倍政権に対して、抜本的な経済政策の見直しと、金融緩和策に対しては長期的な出口戦略の実施を強く求めていました。
後半では、バブル崩壊後の失われた20年について、GDPや実質賃金、国債残高の推移と、その背景にある経済・外交政策の流れをご説明いただきました。先進国で唯一経済成長がほとんどなく、財政赤字だけ増え続けるこの現状は、93年の日米構造協議(日米包括経済協議)による公共投資への莫大な財政出動と、97年の消費増税及び緊縮財政によるマイナス成長によって、長期にわたる経済の停滞が始まったと話されました。また経済の自由化・国際化の名の元に規制が緩和され、企業の吸収・合併や雇用の非正規化が進み、消費が冷え込んでデフレ状態へと陥っていってしまっているが、何ら効果的な政策が打ち出せないまま今に至ってしまっているとの事です。
私は、今回の金子さんのお話を受けて、日本の背後には常にアメリカの影が見え隠れしており、日米関係の見直しなくして日本経済の復活は有り得ないのだと改めて実感しました。

 

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