活動報告

2018/04/19

【レポート】4月19日(木)孫崎享さんを迎えて月例勉強会を開催しました

 

月例の昼食勉強会を開催させていただきました。講師は元外務官僚で東アジア共同体研究所所長の孫崎享さんで、テーマは「北朝鮮情勢と東アジアの安全保障」。
今の東アジア情勢についての様々なメディアの報道には、現政権における日本外交の成果を強調している楽観的な論調のものが多く見受けられますが、孫崎さんは外務官僚時代の経験と情報網を元に、日本が置かれている本当の立場と米朝双方の思惑、そして今後の取るべき対応について、ご講演していただきました。
 
冒頭、北朝鮮と日米の現状の関係についてのご説明があり、日本は予てより北朝鮮問題に関しては、アメリカと歩調をあわせて圧力外交を展開しているが、それによって北朝鮮が核を放棄する、或いは核査察を受け入れる可能性は極めて低いということ、そしてアメリカと共にこの問題に取り組んでいる限りは、拉致問題が具体的に進展することもまた有り得ないだろうとのことでした。
そして、直近のトランプ政権の東アジア外交における戦略と思惑としては、既に次期大統領選を見据えた政権運営に着手している中での実績作りとして、一つには北朝鮮との対話による平和的な関係改善の道を選択肢として持ち交渉を行おうとしていること、そしてもう一つは日本との関係において、これまでの蜜月状態から少し距離を置き、鉄鋼などの輸入制限で、ロシアや中国と共に日本も除外対象から外すことによって、対日貿易で一定の成果と支持を得ようとしているとの見解をお示しいただきました。
 
このような状況を踏まえ、日本と北朝鮮との外交問題においては、核の脅威への対応は、所有能力ではなく使用する意思の方をなくしていくために、対話によって関係を構築していくべきだとし、これまでとは違う日本独自の外交戦略と手法を実践していくことの重要性を強調しお話をされました。

 

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