7月の一言

この憂鬱な日々に終止符を打ちたい

 日本中がなでしこジャパンの快挙に沸いている。
 なでしこジャパンの活躍は3.11の大震災以来、暗い雰囲気が漂う日本に感動と喜びと元気を与えてくれた。
 なでしこジャパンが見せたあの団結力を教訓に、東北地方の一日も早い本格的な復旧・復興に向けて、政治が団結してリーダーシップをとらなければならない。
 現地に行ってみれば分かる通り、瓦礫は片付けられつつあると言っても仮置き場にまとめて積み重なっているだけであり、最終処分場に持ち出しているわけでは全くない。同じ被災地の中で瓦礫の場所が変わったということに過ぎない。一日も早く日本中の空いている最終処分場に運び出さなければならない。また、この暑い夏、節電、節電でどこへ行っても廊下も街も暗い日々が続く中に、やがて日本全体の経済が停滞して国民生活の低下を引き起こしかねない危機感もひしひしと感ずる。その他、予算が隅々までまわるように頑張っていかなければならない。そのためにも地方自治体に任せっきりにするのではなく、国の積極的な関与、政治家が手に手を取り合い協調することが必要なことは言うまでもない。
 原発問題にかえって申し上げなければならないことは、確かにこれからのエネルギーは安心な太陽光・風力、そういう再生可能な新エネルギーに頼る時代がきていることは事実であるが、これらのエネルギーは今後どんどん拡大していくエネルギーということは言えるにしても、現時点ではそのウエイトはあまりにも低い。
 国民感情から言っても今更新たな原発は造ることには反対だが、今ある原発をすべて止めてこの国の経済力はもつのか。ただ怯えるだけで正面から取り組まないのも問題があるように思われる。もう少し工夫をすれば当分の間、役立てることが出来るかもしれないという思いにもとらわれる。
 福島原発にしても近くにある第2原発のほうは難を逃れることができ、第1原発のほうが全滅したということを見れば分かる通り、天災である地震や津波は止めることは出来ないが、本当に国民にダメージを与えたのはその後の危機管理だということが浮かび上がってくる。
 すなわち、電源を喪失した時に非常用の電源装置があるのか。これがあれば冷却水が循環することによって、原子炉内の炉心がメルトダウンするようなことが起こるはずもない。また、冷却水がそれでも循環しなくなったならば直ちに近くにある貯水池か、あるいは海水から新たな水を導入することによって既存の冷却装置が壊れても、新たな冷却装置で炉心を冷やし続けることができるならば危険を回避することができるのではないかという思いを持つ人も多いはずである。
 そういう観点に立って、自然エネルギーのウエイトを高めていくまでの間、既存の原発を全て止めるのではなく繋ぎとして活用する為に、何が問題かを明らかにし、問題に対して万全の対応策を明確にし、国民の不安を取り除くことが政治家の使命ではなかろうか。
 いずれの課題にせよ、日本の行政の流れを迅速に円滑に動かす為、なでしこジャパンの監督のように政治がリーダーシップを発揮し、全力で働かければならない。 なでしこジャパンの快挙で灯った明かりをこの国から消さないよう、国民のあらゆる不安を安心に変えるシュートを今こそ打たなければならない。

Copyright© 2007-2016 Office Koki Kobayashi All rights reserved.