3月の一言
ほんとうの「日本の政治」を取り戻せ!
3月1日発行 月刊レコンキスタ「小林興起の直球勝負」より
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言が、「女性蔑視である」と物議を醸しました。国民からの批判にさらされただけでなく、五輪ボランティアの辞退が相次ぎ、IOCは抗議声明を出しました。そして森さんは「責任を取る」形で、会長を辞任しました。
総理経験者があのような発言をする、日本国の品格が問われるのではないでしょうか。世界中の人々から「日本の首相はこの程度か」と思われてしまいます。
台湾の指導者であった李登輝さんに何度かお会いした事がありますが、最後まで本当に立派な方でしたよ。一国のリーダーを務めた人間である以上、あらゆる面で品格が問われるのです。
新型コロナ対策も成果らしい成果が出ていません。
昭和から平成に代わって、政治に緊張感がなくなり、政治家はみな対米追随を続けてきました。他国の植民地で、植民地のまま豊かになった国など歴史に見てもありません。冷戦構造が終わって、アメリカはソ連という敵を失い、日本は単なる搾取の対象となったのです。日本の国民はそのことを自覚しなければなりません。日本から、国としての誇りが失われてしまったのですから。
私はもう、自民党に一片の希望も持っていません。政権を担える真の保守政党を作らなければなりません。自民党を「改革」すると言っても限界があるのです。
自民党の幹部連中は、「菅が駄目だから今度は女性で。野田聖子を出そう」なんて話をしている。本当に優秀な人は、今の自民党では出世できないんです。政治家として成長する前に、アメリカの顔色をうかがわさせられる。正論を言って自民党を追放された亀井静香さんや平沼赳夫さんのように、本当の日本派の新リーダーを中心とした政党に、国民の声を聞ける人を結集しなければならない。いよいよ、わが新党「やまと」の出番です。
日本は明治以来、アジアの中心だったのです。日本の平和的思想を基に、世界の平和を構築しなければなりません。米中の間に入って平和を訴えることができるのは日本だけです。おかしいことは「おかしい」と言わなければならない。
イラク戦争のとき、イラクはすでに1991年の湾岸戦争で国力を使い果たしてしまっていた。本当に貧乏な国で、大量破壊兵器を作れる余裕などなかったのです。何も知らない小泉政権は真っ先に「アメリカを支持する」と表明してましたが、あの時、日本は本当は、「イラクに大量破壊兵器なんか作れない」と世界に言うべきだったのです。
近頃ミャンマーでクーデターがありましたが、あのクーデターに国民的な支持などないです。
ロヒンギャという民族がミャンマーで弾圧されていますが、あの民族はそもそもイギリスが連れてきた人たちです。メディアは一切報道しませんが、私達はそのような事も知っておく必要がある。世界を知ること、そしてそのうえで正義を訴えることが重要なのです。
大東亜戦争はアジア対白人の戦いで、日本は敗れてしまいましたが、歴史的にはアジアの国々が欧米の植民地から脱したことを知ることも重要であり、こうしたことも日本の子供達が教科書で学ぶべきです。「和を以て貴しとなす」が日本の古来の精神です。公平、惻隠、品格が明治の精神です。
六十年前にポリオが流行したとき、アメリカは国産のワクチンを自国民にしか使わなかった。日本はソビエトからワクチンを輸入して対処したんです。そうしたことを、学校教育では教えませんね。
日本は自国でワクチンを開発することもできません。先進国として恥ずかしいですよ。イージス・アショアのような無駄な兵器を高値で買わされるよりも、医療や子供の教育にこそ金を使えと言いたい。
北朝鮮からの脅威をなくすには、まずは北朝鮮と国交を回復して、日本国内の米軍基地を全て撤去することです。「中国が脅威だ」と言っても、海上保安庁の船は民間の漁船とは違うんです。中国もわざわざ攻撃などしないでしょう。すべて外交で解決すべきです。
「国防」は軍事だけではありません。外交だって立派な国防です。これからの日本は、「外交大国」を目指すべきなのです。
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