11月の一言

トランプ来日に思うこと

11月5日、日本と最も緊密な関係にある米国のトランプ大統領が来日された。
もちろん日本国としては歓迎一色であり、首脳会議でも両国関係の強化発展の為に有意義な話がなされたと思うが、あえて国民の皆さんに一言お聞きしたい事がある。
それは、これまでもアメリカの歴代大統領が日本に来られた事はあるが、皆きちんと日本を独立国として敬意を払い、羽田空港のような正面玄関から日本に来られた。今回、トランプ大統領は全く日本を植民地のようにと考えたかどうかは分からないが、なんと横田基地という在日米軍基地から日本へ入国した事である。
日米地位協定によって軍事基地から入国すれば、入管の手続きもなく日本はトランプ氏以外誰がお伴として来たのかチェックすることもできなくなる来日の仕方であり、こんな事はかつての大統領はしなかったと同時に、これまでの日本の国民もこんな事を許す国民ではなかった。しかし今回、横田から入るべきではないという声は日本のどこからも大きく上がる事はなく、なんとトランプ大統領はまさに植民地ないし占領地訪問のように、自国の米軍兵士に歓呼の声で迎えられ、迎える日本の自衛官等は厳しく横田基地でチェックをされ、どちらがどちらの国に訪問したのか分からないような有様であった。
戦後70年以上経って実は日本の対米従属の姿勢は政府やマスコミを中心にどんどんと強化拡充され、国民は情報がないがままにこんなものかと思うようになって、独立国の国民としてのプライドもなくなり、おかしいという声が上がる事もないような国家になった。こんな腑抜けな国家にあっては、トランプ大統領も北朝鮮危機を煽って、もっと米国生産の武器を買う事が日本の安全に繋がるというようなセールスマントークを平然と押しつけて帰るだけなのである。したがって、もはや米国の極東外交の中に、日本はアメリカの基地を喜んで置く使い勝手が良い国と認識されているのであって、まさにこれからは日本抜きの米中外交がアジアの中心になっていく事が十分に読み取れるトランプ外交であった。
ここまで屈辱的ともいえる扱いをされても何の反応もない日本で本当に真の日米関係が発展的なものになるのか、また日本はアジアの中にあって中国の影響力が増す中に米国植民地としてか細く生き続けなければならないのか、戦後72年、骨を抜かれ牙を抜かれ、魂も抜かれた日本の実態を見る時に、かつてアメリカの金融資本の日本攻略に危機感を感じ、多くの同志と共に郵政民営化法案反対を衆議院本会議でも貫き、なんと一法案反対だけで自民党を追放され、追放した側が勝利に酔いしれている中で、追放された側として政治の片隅に追いやられたまま日本の政界になんの影響力も持たないわが身を思うと無念の涙がこみ上げるばかりである。
しかし、このままの日本でいいのかと自問自答する時、日米地位協定をみても、日本国民である沖縄県民がいくら叫んでも改定の話をする政党もなく、先の衆議院選で希望の党の政策が自民党とどう違うのか論ぜられることなく、これをただ単に選挙戦の話題にするだけで、終わってみれば自民圧勝で、森友・加計問題も消えていこうとしている日本の政治の現状に危機感を感じずにはいられない。
やはり広く国民に訴え、かつての誇り高き日本を再現させる国民運動に取り組んでいかなくてはとの思いも込み上げる今日この頃である。

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