6月の一言

ポスト菅内閣に期待すること

 6月2日木曜日、自民・公明・たちあがれ日本の野党三党により共同提出された内閣不信任案が本会議にかけられた。民主党の内部分裂を見込んでの不信任案提出であり、民主党内で不信任案に賛同する者がいれば通り得るということであった。
 菅総理では駄目だという声が民主党内で高まる中に、本会議の直前に代議士会が開かれ、菅総理の一定の目途をつけてという条件つきの辞任表明が行われた。それを受けて、鳩山前総理から菅・鳩山会談の中身が語られる中に、それでは菅総理続投ということで民主党は団結し、不信任案は結果として通らなかった。
 しかしその後、菅総理がいつ辞めるのかということが大きな議論になっている。いずれにしろ求心力を失った菅政権が長持ちするはずがなく、早々に民主党内での代表選が行われることが予想される。
 その為にも福島原発問題もいつ頃目途がつくのかということも話題になってきたが、しかし、考えれば考えるほどこの原発問題に我が国の政治の状況がよく表れている。
 すなわち原発が停止したのは、確かに大地震・そしてその後の津波によるものであり、これは天災ということが言えるだろうが、しかし内部文章等の存在によって段々と明らかになってきた真実は、この国の危機管理の情けなさを物語っている。電源が切れた時に外部からの電源を繋ぐことも出来なかったという点、また、電源が繋がらないならば早急に冷却を進めなければならなかったが、海水の注入についても、あるいはベントという圧力容器内の気圧を下げることについても決断が遅れに遅れた結果、1号機・2号機・3号機・4号機、全てにわたって水素爆発を引き起こしていくという結果をもたらしている。このことは、ひとえに決断の遅れによる人災だということが言える。
 いずれにしても、このように何も決断できない、そして、復旧・復興事業のための第一次補正予算が通っても現地の工事が遅々として進まない内閣ではこの国難を乗り越えることはできない。これから出来る新政権は、即断・即決、政治判断をきちんと出来る内閣、世間で言われる「お友達内閣」ではなく、党内のあらゆる人材を活用することによって成り立つ「実力者内閣」を作り上げなければならない。

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