5月の一言

日朝国交回復を目指すとき

6月12日にシンガポールで米朝首脳会談が開催されるかどうかという事が世界の注目の的となっている。
南北朝鮮半島での首脳会談を皮切りに南北の融和が進み、その線上に米国が乗った形で、極東の平和を実現する為にも米朝首脳会談を開催して北の非核化を実現し、極東の安全安定を図るべきだという声が高まった。これまで米国の北朝鮮制裁の路線で規制強化を唱え続けて来た安倍政権も発言が出来ない状態にさせられたのはご承知の通りである。
ところが、北の政府高官が米国の態度・方針に意見をつけた事によりトランプ大統領の米朝会談中止の発言が世界に発表されると、金正恩代表は慌てて中国・韓国等を味方に引き込み、米朝会談開催に向けて北朝鮮北東部豊渓里の核実験場の関連施設を爆破する光景を見せながら、非核化を進める方針のもとにトランプ大統領との会談を熱望した。その結果、6月12日に予定通り米朝会談を開催すべく準備が進められているという事をマスコミは連日報道している。
いずれにせよアメリカにとって北朝鮮は遠い国であるから、北朝鮮の態度を許さずとして極論を言えば北朝鮮政府打倒に向けて軍事攻撃をする事すら、してしまえという声が米国内にはあり得るだろうから、トランプ大統領としてもどうするか考える事が大きな問題となろう。しかし日本は北朝鮮とは距離が近く、もし軍事攻撃により北朝鮮政府が崩壊すれば、難民が中国・韓国だけでなく日本にも海から大量に押し寄せることも考えられる。米国の北朝鮮軍事攻撃は、日本にある米軍基地に対しての直接的な軍事行動以外にも難民問題という大変な問題を予期せねばならず、絶対に米朝戦争は日本にとって避けなければならない事を認識しなければならない。
今、米朝会談に対して北は中国を後ろ盾としてロシアにも援助を求め、韓国と友好関係を遵守していく中にアメリカを含めた米・中・ロ・韓・北の五ヶ国の名前が挙がっても日本の名前は挙がってこないという実態にある。
しかし、経済力を含めて日本抜きでは北の発展も考える事は出来ず、朝鮮半島の問題解決は日本抜きには考えられないのも当然である。であるならば日本の安全を考えた時に、むしろ日本国の大方針として、そろそろ北との関係を真剣に考えるべきであり、拉致問題解決の為にも北と日本の首脳会談こそ、米朝会談の推移を踏まえて早急に考えていかなければならないテーマである事を認識しなければならない。
日朝国交回復の人的経済交流の流れのなかに自ずと拉致問題解決の為の具体策が議論されていくのであり、早急に日本と北朝鮮とは太い交流のパイプを創り上げなければならない。その為にも日朝国交回復という事を視野に入れて日朝交流を堂々と展開する時が来ている。

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